釣りキチ三平 竿燃やす

釣りキチ三平が最高の漫画だと思っている私が 情熱をもって大好きな漫画や書籍の紹介をしていきます。

ポストの中の明日 藤子不二雄少年SF短編集 単行本1冊なのに 単行本10冊分の濃厚さ

この漫画を読んで良かったと必ず思える名作

 

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[残酷な中にも感動があるのが凄い] 参考価格400円

[藤子不二雄少年SF短編集  藤子不二雄]

1984年発売  小学館  ジャンル SF短編集

 

 

読んで欲しい漫画というのは数多く存在します。

 

例えば、デビルマンとか花の慶次とか

しかし、好みというのは人それぞれですから中々難しい物です。

 

それならば、万人が認める作品ならどうでしょうか。

 

例えば、ドラえもんキテレツ大百科などの作品です。

 

これならば、昔からみんながアニメなどで親しんだ作品なので

楽しんで読んでくれるのではないでしょうか。

 

そんな、明るめの作品を進めた後で

「これも、藤子不二雄作品だよ」と言って進めると

比較的安心して読んでもらえた、結構ダークな作品

ポストの中の明日の感想です(*’▽’)

 

 

 

ポストの中の明日とはどんな漫画?

 

このポストの中の明日ですが

1984年に小学館から発売されたSF短編集でした。

 

漫画の作者は

ドラえもんパーマンでお馴染の「藤子F不二雄」さんで

ドラえもんパーマンなどでは描き切れなかった

大人向けの作品を集めたのが

今回の、藤子不二雄少年SF短編集という訳ですね。

 

その第二集が、今回のポストの中の明日でした。

 

この漫画のストーリーは

 

未来を予知出来る様になってしまった青年が

周りの人間から、腫れ物扱いされながらも生き抜いていく

ポストの中の明日 

 

とあるきっかけで、突如夢遊病にかかってしまった青年が

どうしてそうなったかを調べて行く内に、家族の愛に気づかされる 

おれ、夕子 

 

ニューイヤー星という未知の惑星を調査に来た、調査団の半年間を描いた 

ニューイヤー星調査行 

 

誰もが知っている、おとぎ話や名作童話を

藤子不二雄独自の視点で描いた、少しひねくれた作品が面白い 

世界名作童話 

 

病原菌が原因で突如全世界に吸血鬼が発生し

周りの親や友達がドンドン吸血鬼になっていく、恐怖の世界を描いたサイコホラー 

流血鬼  

 

いきなり目の前の空間に人が現れたかと思ったら、自分と瓜二つの青年だった。

そんな、もう一つパラレルワールドからやって来た青年と

二人で協力しながら日常生活を楽しんで行く 

ふたりぼっち 

 

こんな、冒険あり、恋愛模様あり、ホラーありの豪華6本が収録されている

本棚に絶対入れておきたい名作漫画なのでした(^◇^)

 

 

 

ポストの中の明日の感想でもあり レビューでもあり

 

[大人な藤子不二雄作品が読みたいならこの漫画]

 

藤子不二雄で、大人向けと言えば

藤子A不二雄さんの方だと思われます。

 

ゴルフを少年漫画に持ち込んだ革命的な作品 プロゴルファー猿 

 

少年が毎回恨みを晴らすだけの漫画 魔太郎が来る 

 

そんな大人向け漫画の多くが、藤子A不二雄名義の作品でした。

 

 

それならば、藤子F不二雄名義では

大人向けの作品が無かったのかというと、そんなことは無く、

今回の作品、ポストの中の明日こそが、その大人向けの作品という訳です。

 

初めて読んだ時は本当にビックリしましたね。

ドラえもんの作者の漫画だ…」なんてお気楽に購入して

読んだ後には、ガタガタと震えてしまう。

 

そんな、薄気味の悪い怖さがこの漫画にはありました。

 

しかし、嫌な話なのかという全然そんなことは無く

今になって読み返してみると

当時では気づけなかった、物語の伝えたかったことが分かる様になりまして

「おれ、夕子」の話を読んだ時は、感動して泣いちゃいましたからね。

 

「これって、家族の愛を描いた作品だったのか…」なんて

昔は怖い漫画というイメージだったのに

今では、感動のストーリーになっているのが凄いです。

 

この作品の多くは

少年サンデーに不定期で連載していたそうなんですが

ドラえもんパーマンの世界感とは真逆の、ダークな雰囲気を

少年誌にそのまま掲載していたというのが、今になって思うと凄いですよね。

 

中でもお勧めな作品が

主人公と吸血鬼の戦いを描いた作品「流血鬼」です。

 

自分の両親、友達、親戚のお兄ちゃん、大事な彼女

全てが吸血鬼になってしまう。

そんな世界に取り残された主人公の葛藤と

最後に待ち受ける物語の結末に

「これだけで200ページ読みたい!!」そう思わせてくれる作品でした。

 

ただの残酷な物語かと思いきや

吸血鬼になった彼女が、自分の仲間にならないかと説得しに来るシーンなど

漫画の結末がどうなるのかを気になって

ドンドンページをめくってしまう

そんな魅力がこの作品「流血鬼」にはありました。

 

 

お勧めの順番でいうと 

流血鬼 

おれ、夕子 

ふたりぼっち こんな順番でしょうか。

 

作者自身が

のびのびと好き勝手に書いてる感じがたまらなく最高な

大人版のドラえもん的な作品なのでした。

 

 

 

ポストの中の明日のまとめ

 

こちらから購入できます

 

何故読んで欲しいのか?

 

ドラえもんが最高の漫画だったのですから

大人が楽しめるドラえもんがあったとしたら

伝説的な作品になるのは当たり前ですよね。

 

だったら読むしかないよね。

 

なにがそんなに面白いのか?

 

ホラー映画を見る理由というのは

平凡な日常を再確認するためだと思われます。

 

「斧を持った殺人鬼が居ない世界って最高だよね」こんな確認をする為に

斧を持った殺人鬼の映画を見ると思われます。

 

しかし、藤子不二雄作品を読んだ時というのは

「こんな世界に住んでみたい」そう思ってしまう魅力があります。

 

例えそれが、吸血鬼がうじゃうじゃいる様な世界だとしてもね…。 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

単行本1冊なのに 単行本10冊分の濃厚さ

それこそが今急いで買う理由です!! 

 

 

そんな今回の、子供の時には良く分からない作品だったのに

今の時代に読むことによって、この作品の素晴らしさを再認識できた 

ポストの中の明日の感想でした(*^▽^*)