釣りキチ三平だって 竿を燃やしたんだ 頑張れ

釣りキチ三平が最高の漫画だと思っている私が 情熱をもって大好きな漫画や書籍の紹介をしていきます。

釣りキチ三平 最終回の感想 これを超える最終回に 出会ったことがない

2016年を締めくくる 最後の記事 それがこの記事

 

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[最終回を先に読んで  全巻を集めようと決意する]

[釣りキチ三平・釣りキチ同盟編  矢口高雄   全65巻]

1983年発売  ジャンル 釣り漫画  参考価格250円

 

 

私は、その年のブログの目標を元旦に決めています。

 

それを見かえした時に

釣りキチ三平の感想を全部書く」と書いていました。

 

まったく達成できていません。

 

それならば

最終回の感想を一旦書いてみるのもありかなと思いました。

 

と言いますのも

私自身が、最終回を先に読んでいたからです。

 

家に何冊かあった

釣りキチ三平を読んでは居たのですが

ガッツリはまるという感じでは有りませんでした。

 

そんな時に

最終巻を購入しまして

試しに読んでみた訳です。

 

そして、あまりの凄さに

「絶対に釣りキチ三平を集める!!」と心に誓いました。

 

ですので、最終回の感想を読んでからでも

他の巻を楽しめると思うんです。

 

私の場合は

 

釣りキチ三平を数冊読む

 

最終巻に出会う

 

是が非でも全巻集めると決心する

 

釣りキチ三平をほぼ集め終わる

 

1巻から読み直していく

 

最終巻を万全の状態で読む

 

これ以上の漫画は、金輪際現れないと確信する

 

こんな流れでした。

 

 

皆さんにも、この体験をして欲しいなと思います。

 

 

そんな今回の 釣りキチ三平 釣りざお全部燃やすってよ

釣りキチ三平 最終巻の感想です。

 

 

 

最終巻の感想でもあり レビューでもあり

 

[最終巻のはじまり]

 

最終巻の始まりはこうです。

 

三平君のライバルでもあり

兄貴的存在でもある

「鮎川魚紳さん」に手紙が来るところから始まります。

 

「季節外れのアユが、釣れますよ、また遊びに来てください」

こんな、ほのぼのする手紙でした。

 

そんな手紙を読んで

三平君との思い出を振り返って行きます。

 

巨大鯉を一緒に釣った思い出

幻の魚「滝太郎」を釣った思い出

海の王者であるイシダイを釣った思い出

イトウ、ムツゴロウ、サーモン、カジキマグロ

などなど、今までの釣りキチ三平の思い出を回想して行きます。

 

 

生まれた時に、母親を亡くして

父親は船の事故で行方不明になっている三平君

 

こんなにも辛い家庭環境で育っているのに

どうして、あんなにも明るくなれるのだろう?

 

そんな疑問を持ちます。

 

そんな時に

「一平じいさん」という存在がいたからこそ

「あんなにも明るく育ったんだろうな」と、納得する訳です。

 

釣りざお作りの名人で

釣りの腕前も一級品の一平じいさん

 

寛大な心を持ち

若者の芽を摘むこともしない

 

そんな人に育てられたからこそ

「太陽の様に明るい少年になっているのだろうな」と納得します。

 

「年を取ったら、あんなに人になりたいな…。」

 

こんな、魚紳さんのシーンから

最終巻の釣りキチ同盟編がスタートして行きます。

 

 

 

[涙のブランコ]

 

三平君は川に釣りに行きます。

 

季節外れのアユが、ガンガン釣れますので

それはもう幸せな時間を過ごしていました。

 

三平君というのは

良いことがあると三段ジャンプで帰ってしまうそうです。

 

その日も

真っ白な鳥海山をみながら三段ジャンプで家に帰りました。

 

「これだけあれば、みそ漬けにしても充分過ぎる量だな」と。

 

そして、家に帰ってきて言うんです。

 

「じいちゃん、ただいま!!」と。

 

しかし、返事がありません。

 

おかしいな、なんて家に入ってみると

居眠りしているじいちゃんを発見する訳ですね。

 

しかし、何度話しかけても

一平じいさんは返事をしてくれません。

 

その時になって

一平じいさんが亡くなっているのに気づくわけです。

 

 

ここから、色々な知り合いに声を掛けて

一平じいさんのお葬式の準備が始まって行くという流れなのですが。

 

この話が本当に悲しく

何度読んでも泣いてしまいます。

 

 

三平君は一切の涙を見せません。

 

そんな三平君を見て

周りの大人たちは不思議に思う訳ですね。

 

「ショックで涙が止まってしまったのではないか」とも思ってしまいます。

 

そんな時に

三平君が少しだけ席をはずして、外に歩いていくんです。

 

そこには

大きなブランコが掛けられていまして

これこそが、一平じいさんとの約束のブランコでした。

 

 

三平君は

一平じいさんと、ある約束をしていました。

 

それは「人前では、決して涙を見せない」という約束でした。

 

 

三平が不幸な境遇だというのは皆が知っている

 

でも、その同情に甘えてはいけない

 

泣きたかったり、悔しいことが起こったら

このブランコに乗って

地球がさかさまになるまで泣け

 

そして、胸を張り、笑顔をあげて、堂々と歩んで行こう

 

こんな約束でした。

 

そんな約束を

じいちゃんが亡くなっても、守り抜くのが

三平君という人間だと分かる訳です。

 

この流れが本当に素晴らしく

何度読んでも泣いてしまうのでした。

 

 

 

[魚紳さんとの再会]

 

お葬式の準備も着々と進みまして

いよいよお墓に埋めに行きましょうかとなります。

 

しかしですね

いつまでたっても魚紳さんが来ないんです。

 

電報を打っているのに

一切の連絡が来ない。

 

あんなに、仲の良かった魚紳さんに

最後の顔を見せないまま、お墓に埋められてしまう。

 

それだけはどうしても避けたい。

 

「魚紳さんに、最後の顔だけでも見てもらいたい」

 

こう思うのは当たり前なのかも知れません。

 

 

そして、これ以上時間を延ばせないので

遂に納棺をする時が来てしまいます。

 

 

そんな時に

一機のヘリコプターが降りてきます。

 

そこに魚紳さんが乗っているんですね。

 

そして、三平君と再会する訳です。

 

この再会のシーンですが

一切の台詞が書かれていません。

 

左に魚紳さん

右に三平君

 

二人が見つめ合っている描写だけで

進んで行きます。

 

この独特なシーンですが

過去のシーンでも同じ描写で描かれていました。

 

それは

魚紳さんと魚紳さんの親との再会シーンで

 

数年ぶりに会った親子が

台詞を交わさなくても、元の親子に戻れるという

感動のシーンでした。

 

その重要なシーンを

魚紳さんと三平君で再現する訳です。

 

 

この時点で

魚紳さんと三平君は、家族になったという訳ですね。

 

言葉なんて要らない

ただ目線を合わせるだけ分かりあえる

そんなシーンでした。

 

 

ここで、三平君の緊張の糸が切れたのでしょうね

 

魚紳さんに会えた嬉しさと

今までの緊張が全て解けまして

 

初めて号泣するんです。

 

今まで、どんなことがあろうとも

決して泣かなかった三平君が

 

魚紳さんという優しさに触れた瞬間に

泣きじゃくる。

 

そんなシーンでした。

 

 

 

[釣りキチ三平 持ってる釣りざお 全部燃やすってよ]

 

無事にお葬式も終わりまして

これからの三平君について話し合う事になります。

 

身寄りが無くなってしまいましたので

天外孤独の身になってしまいました。

 

ヒロインである

「ゆりっぺ」の家に住まないかという話になるのですが。

 

魚紳さんが一緒に住んでくれることになります。

 

しかし、半年か1年で

共同生活は終わるかもしれないという話になります。

 

それは何故なのか?

 

三平君の父親を発見したからです。

 

魚紳さんという人は本当に優しく

旅をしながら、三平君の父親探しもしてくれていました。

 

その結果、三平君の父親を見つけたという訳ですね。

 

向こうも

完全に記憶が戻っている訳ではないので

半年から1年かけてじっくり記憶を取り戻したいとなります。

 

その間は、魚紳さんが親代わりになりましょう

こんな流れでした。

 

 

では、どうやって父親を見つけたのか?

 

実は三平君が出場していた

釣り大会で見つけていたんです。

 

 

ここで、三平君がショックを受ける訳ですね。

 

「あの時に、釣りに夢中になっていなかったら」と。

 

今回の事も思う訳です

「アユ釣りなんてしないで、早く家に帰っていれば」と。

 

 

そんなショックを受けた結果が

「持っている釣りざおを、全て燃やす」という暴挙に繋がります。

 

愛用の釣りざお

 

一平じいさんに作ってもらった思い出の竿

 

魚紳さんからプレゼントしてもらったフライロッドなど

 

今まで、一緒に歩んできた

想い出の品々をすべて燃やしてしまうんですね。

 

 

このシーンが本当に悲しいです。

 

釣りを愛してやまない三平君が

「釣りがあった為に、こんなことが起こった」と思ってしまう。

 

そして「金輪際釣りなんて辞めてやる」と叫ぶんですよね。

 

 

そんな時に

魚紳さんが、一平じいさんから聞いた昔話を教えてくれます。

 

 

三平君には

はじめというお兄ちゃんが居ました。

 

しかし、ため池でおぼれてしまい

そのまま亡くなってしまいます。

 

そんなショックを受けた状態で

三平君を生んでしまった為に

そのまま母親も亡くなってしまいました。

 

この時に、そのため池を

いっそ埋めてしまおうかとも思ったそうです。

 

しかし、長年作物を育ててくれたため池ですから

結局は埋める事は出来ませんでした。

 

だったら

この生まれてきた三平を

水の怖がらない子供に育ててみようと、決心した訳ですね。

 

その結果が、今の釣りキチ三平君なんです。

 

こんな話をして、三平君を改心させるのでした。

 

 

 

[おらの願いはただひとつ  もっと魚を釣りたいんだ]

 

そこからの流れは

釣りキチ同盟というのを作りまして

自然破壊を辞めるように、世間に訴えていきましょうという流れになります。

 

全世界から釣り人を集めまして

 

釣りを愛し

 

魚を愛し

 

自然を愛す

 

こんな目標を掲げます。

 

 

釣り場はどんどん遠くなっていくし

 

どんどん狭くなっていくし

 

どんどん汚くなっていくし

 

どんどん魚が少なくなっていく

 

おらの願いはただひとつ 魚をもっと釣りたいんだ

 

 

そんな意見に賛同した

30万人の釣り人と共に、大行進を行う。

 

こんな終わりなのでした。

 

 

 

釣りキチ三平の最終回のまとめ

 

全65巻という

超大作の釣り漫画が伝えたかったことが

この最終回には詰まっていましたね。

 

ちなみに、三平君が釣りざおを燃やすシーンですが

実は元ネタがありました。

 

それは、「その後の釣りキチ三平」にも描かれているんですが

作者である、矢口高雄さんが

銀行員を辞める時の行動にありました。

 

銀行員という安定の職業を捨てて

漫画家という不安定な世界に飛び込む。

 

そんな時に

持っていたそろばんを燃やしたそうです

「銀行員には絶対に戻らない」こんな決意の表れだったのかもしれません。

 

そんなシーンを

最終回の一番大事な場所に持ってくるのですから

三平君が、「いかに真剣に釣りを辞めようと思ったのか」が理解できます。

 

もう一つの意味合いとしましては

「続編を書かないぞ」という意味もあったのかもしれません。

 

すべての思い出を焼き払う事で

続編は書きませんという、決意表明だったのかもしれません。

 

その後の釣りキチ三平

あとがきでも書いているのですが

作者自身も、三平君の続きは書かないつもりだったそうです。

 

釣り以外に、書きたいテーマが一杯あるんだけど

三平君に全力を尽くすので精いっぱい。

こんな理由だったそうです。

 

そんな思いが有ったので

この最終回に釣りキチ三平の全てを詰め込んでいたと思います。

 

ただ、「平成版釣りキチ三平」という新たな続編シリーズも

発売されていますので

その部分では安心してください。

 

今でも三平君は元気に釣りをしています。

 

 

最後に

この漫画が伝えたかったことを発表して

最終回の感想を終わりたいと思います。

 

釣りキチ三平が65巻を通じて伝えたかったこと

 

 

もっと魚を釣りたい!!

 

 

こちらから購入できます