釣りキチ三平 竿燃やす

釣りキチ三平が最高の漫画だと思っている私が 情熱をもって大好きな漫画や書籍の紹介をしていきます。

読んだら優しい人間になれる 最高の短編集 未来いそっぷ 星新一

久しぶりに読んでも やっぱり最高に痺れる

 

[星新一さんが描く シンデレラのその後の物語が熱い]

[未来いそっぷ  星新一  新潮社]

 

1972年発売  

ジャンル 短編集  ショートショート

参考価格  150円

 

 

最近は色々な書籍の感想を書いています

 

 

retogenofu.hatenablog.com

 

 

過去の記事も読んでもらえると嬉しいです

 

 

今回感想を書きたいなと思ったのが

「未来いそっぷ」という作品です。

 

ショートショートが大好きな人は、

購入の参考にしてください。

 

 

 

未来いそっぷとはどんな書籍?

 

この未来いそっぷですが、

1972年に新潮社から発売された

星新一さんの短編集でした。

 

アリとキリギリスや

 

北風と太陽

 

ウサギとカメなどなど

 

有名な昔話を、

星新一さん目線で書いたらどうなるのか?

こんな意欲的な短編集になっていまして。

 

今読んでも楽しめる

名作ショートショート集でした。

 

 

最初は星新一さんの昔話が読めて

 

後半は星新一さんの名作ショートショートが読める

 

一度は読んで欲しい名著なのでした。

 

 

 

未来いそっぷの感想でもあり レビューでもあり

 

[シンデレラのその後を描いた 熱すぎる物語をどうぞ]

 

今作のセールスポイントで言いますと、

星新一さん目線の昔話が読める」という事だと思います。

 

後半は今まで通りの

ショートショート集になっていくのですが、

前半に関して言えば、昔話がメインです。

 

 

そんな昔話の中で、

もっとも面白かったのが

「シンデレラのその後の物語」だと思います。

 

悲惨だった人生が、

王子様に出会うことでバラ色の人生になる。

 

シンデレラというお話の、

その後を描いた物語になっていまして。

 

「いつまでも幸せに暮らしましたとさ…」の中で、

シンデレラにどんなことが起こっていたのか?を描いていく。

ハラハラドキドキの物語になっていました。

 

アリとキリギリスとか

 

ウサギとカメとか

 

北風と太陽とか

 

細かい昔話のジャブを連打していきながら

 

最後の最後で、

シンデレラという強力なストレートパンチを繰り出す。

 

こんな物語の展開が最高でしたね。

 

 

幸せな物語

 

そんな中身が、実は波乱万丈だった

 

新時代のシンデレラをお楽しみください

 

 

 

[数百話の物語を読んできたけど この物語が一番好き]

 

この未来いそっぷですが、

数年ぶりに読みなおしました。

 

そして、思ったんです。

 

「この本に収録されていたんだ!!」と。

 

 

星新一と名前が付くだけで、

中身を確認することなく、そのまま買っていた時期がありまして。

 

完全なる星新一中毒になっていた時期がありました。

 

短編集だと思って買ったら、

まさかの長編小説だったという衝撃もあり。

 

それはもう沢山の星新一作品を読みました。

 

そして、

「この物語こそが、ベストオブ星新一!!」となった話がありました。

 

読んだ後の幸福感がとんでもなくなっていまして。

 

何度も何度も、繰り返し読みなおしました。

 

 

それから数年経ち、

「あの物語って、どの本に収録されてたっけ?」となりました。

 

読みたいのに、どの本なのか分からない、

こんな辛さでした。

 

 

ですので、

常にその物語を探しながら、読み直していた訳です。

 

その物語には、

「クリスマス」というキーワードがありましたので、

サンタさんが登場する度に、

「これが、あの物語か?」なんて興奮するのですが。

 

「違うな…」となる、こんな繰り返しでした。

 

 

そして、数年ぶり読むことができました。

 

「ある夜の物語」という最高の物語を。

 

 

物語の始まりはこうです

 

1人寂しく暮らしている青年の元に

 

サンタクロースが現れて

 

なんでも、好きな物をくれるという

 

何が欲しいかな?と考える青年

 

そこで、ある願い事を頼むことにする

 

ここからサンタクロースの長い夜が始まって行く…。

 

こんなありがちな物語の始まりなのですが、

まあ良かったです。

 

心の底から感動するというのは、

この物語の為に用意された言葉だったのかも知れません。

 

 

何気ないきっかけで、

どんどん物語が進行していくのですが。

 

その期待を裏切らない

最高のオチも用意されていまして。

 

オチを知っているはずなに、

最高に感動してしまう。

 

とてつもない物語に仕上がっていましたね。

 

 

この物語を読んだ後では、

クリスマスに感じる印象が今まで以上に良くなると思いますので。

 

「クリスマスってあんまり好きじゃないな…」なんて方は、

是非とも読んで欲しいなと思います。

 

 

読んだ後は少しだけ優しくなれる

 

最高の物語をお楽しみください。

 

 

 

未来いそっぷのまとめ

 

全体の総合力で言いますと、

「ボッコちゃん」が最高の星新一作品だと思いますが。

 

1つの物語という部分で言ったら、

ある夜の物語が史上最高の物語だと思いますので

 

まだチェックしていなかった人は、

クリスマスが訪れる前に読んで欲しいなと思います。

 

 

読んだら優しい人間になれる

 

全ての人に読んで欲しい

 

最高の短編集なのでした

 

 

 

こちらから購入できます

 

 

完品状態  150円

 

 

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