釣りキチ三平 竿燃やす

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こんなにも尊敬できない主人公もめずらしい ダークな水戸黄門   銀の虚城(ホテル)森村誠一

こんなにも尊敬できない主人公もめずらしい ダークな水戸黄門

 

[ライバルのホテル会社に潜入した主人公が 悪の力を使用してのし上がっていく]

[銀の虚城(ホテル)  森村誠一   ハルキ文庫]

 

1974年発売  

ジャンル  サスペンス

参考価格  210円

 

 

最近は色々な本の感想を書いています

 

 

retogenofu.hatenadiary.jp

 

 

過去の記事も読んでもらえると嬉しいです

 

 

今回感想を書きたいなと思ったのが

「銀の虚城(ホテル)」というサスペンス小説です

 

どんな内容になっていて

 

どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので

 

購入する時の参考にしてみてください

 

 

そんな今回の ダークな水戸黄門

銀の虚城(ホテル)の感想です( `―´)ノ

 

 

 

銀の虚城(ホテル)とはどんな小説?

 

この銀の虚城ですが

1974年に青樹社から発売された

社会派サスペンスです

 

 

そんな銀の虚城のあらすじは

 

国内最大手のホテルに入社した主人公

 

同期生がどんどん脱落していく中、なんとか踏みとどまっていく主人公

 

入社二年目のある日

なぜか社長室に呼ばれこんなことを言われる

 

「大学に戻りたまえ」と。

 

驚く主人公

 

そんな主人公にもう一言

「その後にライバルのホテル会社に勤めてくれ」と。

 

ここから、

ライバルのホテル会社を

「内部から破壊」するための

過酷な戦いが始まっていく

 

こんなあらすじになっていました

 

 

表向きは

真面目なホテルマンとして勤め上げ

 

裏では

内部からライバル企業を破壊していく

 

こんなにも悪い主人公も珍しい

 

読めば読むほど、どんどん体が熱くなっていく

名作サスペンス小説なのでした

 

 

ネタバレしたくない人はこちらからお先にどうぞ

 

 

210円

 

単行本(小説・エッセイ)<<国内ミステリー>> 銀の虚城 / 森村誠一

 

 

銀の虚城の感想でもあり レビューでもあり

 

[頑張っているふりをしながらあくどいことをする そんな面白さ]

 

今作を読んでいて思ったのが、

「ダークな水戸黄門」でしょうか。

 

ホテル内で何か事件が起こって

 

その事件を利用することで、

このホテルに大ダメージを与えることができると閃いて

 

表向きは必死に対応していると見せかけて

 

裏ではあくどいことをしていく

 

基本的にはこんな感じです。

 

社会派サスペンスという

真面目なジャンルではあるのでしょうが

 

その話ごとに、綺麗に完結していくスタイルですので

 

私としては

ジャンプを読んでいるかのように

楽しく読むことができました。

 

 

主人公がやっている事というのは

厳密には犯罪ではないのでしょうが、ほぼ犯罪です。

 

ただ、周囲から見たときには、

「頑張っているが故の失敗」みたいな感じになりますからね。

 

そこら辺の

主人公のずる賢さとかも、

今作を読んでいて最高に面白かったです。

 

 

物語の内容としては、

8割くらいは嫌になる内容です。

 

主人公酷い、です。

 

ただ、残りの2割くらいは

結構いいエピソードなんかもありまして

 

ここら辺のギャップも

いいアクセントになっていました。

 

任務遂行のために、

冷徹な行動をする主人公と

 

人間としての、

優しい主人公

 

このどちらの主人公も存在しているからこそ、

最後の最後まで熱中して読むことができたのではないでしょうか。

 

起こった事件に対して

 

冷徹な主人公で行くのか

 

優しい主人公で行くのか

 

こんなハラハラドキドキも

今作の魅力だったのかもしれません

 

 

 

あの場面はみんなどう思った?

 

ここからは

終盤の内容について書いていきますので、

全て読み終わった後に楽しんでもらえると幸いです

 

 

この小説の最も楽しい部分が、

「主人公がどんどんのし上がっていく爽快感」になるのであるならば

 

この小説で最も心を揺さぶられるのは、

やっぱり終盤の戦いですよね。

 

悪事に悪事を重ね、

ようやくライバルのホテル会社にダメージを与えて

 

遂に本社へ帰還することが可能になって

 

さあここから栄光の人生が始まるぞ( `―´)ノ

 

と思った矢先に、

とてつもなく巨大な敵が現れる

 

こんな熱い展開です。

 

読んでいる方としましても、

「主人公ならば、絶対になにかしてくれる」と思いますからね。

 

あの展開は最高でした。

 

 

となればよかったんですけどね。

 

そこは社会派サスペンスですからね。

 

少年ジャンプではなく

 

ヤングジャンプ的な

終わり方になっていたのかなと思っています。

 

逆を言えば、

あの終わり方だったからこそ、

「この後どうなったのかな?」を妄想できたとも思うんです。

 

すっきり終わらせるのではなく

 

あえてもやもやさせて終わらせる

 

このなんとも言えない読後感こそが、

今作品ならではだったのかもしれません。

 

「落ちに納得できない」という方が

多くいるのも納得できますし

 

「あの落ちだからよかったんだよね」という方の意見も納得できる

 

あの落ちだったからこそ

 

最後まで読んだ後に、

もう一度初めから読み直したくなる、

そんな一冊だったのかもしれません。

 

 

 

 

銀の虚城のまとめ

 

今作を読みながら

「たぶんドラマ化されているんだろうな」と思っていたのですが。

 

なぜかドラマ化はされていないみたいです。

 

内容としては、

一話完結の物語の連続ですからね。

 

ドラマになっていたら相当面白いと思うのですけどね。

 

残念ながらドラマ化とはなっていませんでした。

 

主人公が悪事を重ねていくという

独自のスタイルですので、

ゴールデンタイムでは難しいのかもしれませんが。

 

それ系のダークな物語が好きな人も山ほどいるでしょうからね。

 

アマゾンプライムやネットフリックスなどで、

この個性豊かすぎる作品を

ドラマ化してほしいなと思うのでした(/・ω・)/

 

 

 

こちらから購入できます

 

 

 

210円

 

単行本(小説・エッセイ)<<国内ミステリー>> 銀の虚城 / 森村誠一

 

 

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