釣りキチ三平 竿燃やす

釣りキチ三平が最高の漫画だと思っている私が 情熱をもって大好きな漫画や書籍の紹介をしていきます。

あまりにも面白すぎて 一気に読んでしまった作品   裏切りの条件 門田泰明

あまりにも面白すぎて 一気に読んでしまった作品

 

[愛人スキャンダルの濡れ衣を着せられた主人公が どんどん鬼になっていく]

[裏切りの条件   門田泰明  青樹社]

 

1980年発売  

ジャンル  社会派サスペンス

参考価格  200円

 

 

最近は色々な本の感想を書いています

 

 

retogenofu.hatenablog.com

retogenofu.hatenablog.com

retogenofu.hatenablog.com

 

 

過去の記事も読んでもらえると嬉しいです

 

 

今回感想を書きたいなと思ったのが

「裏切りの条件」という門田泰明さんの社会派サスペンスです

 

どんな内容になっていて

 

どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので

 

購入する時の参考にしてみてください

 

 

そんな今回の 

読み終わった時の 心のざわつきが相当ヤバい

裏切りの条件の感想です( `―´)ノ

 

 

 

 

裏切りの条件とはどんな小説?

 

この裏切りの条件ですが

1980年に青樹社から発売された

門田泰明さんの社会派サスペンスです

 

 

そんな小説のあらすじは

 

大手電機メーカーの総務部長として働いている主人公

 

このまま働いていれば、役員になるのも目前

 

そんな時

社長に愛人スキャンダルの疑惑が浮上する

 

そのスキャンダルを上手く解決してほしいと、

主人公に命令を下す社長

 

この問題を解決すれば

自分の評価が格段に上がるかもしれない

 

そのスキャンダルを解決しようとする主人公

 

いろいろ立ち回り、

ようやくこれで問題解決か…、となった時

 

愛人スキャンダルを自分が起こしとたして、

週刊誌が発売されてしまう

 

パニックになる主人公

 

どんどん崩壊していく家庭

 

ここから、

社長への復讐劇が始まっていく…。

 

こんなあらすじになっていました。

 

 

社長のためにいろいろ頑張っていたのに

 

社長の身代わりとして

愛人スキャンダルの犯人にでっち上げられる

 

それならば、逆にこちらからも攻撃してやろう

 

こんな物語の展開が最高でした。

 

 

物凄く優秀な主人公が

 

どうやって復讐してくのか?を楽しんでいく

 

社長に一矢報いるための

会社内での戦いと

 

崩壊していく家庭を食い止めるための

家庭内での戦い

 

その両方の物語に、

ハラハラドキドキできた

 

絶対に心を揺さぶられる

名作社会派サスペンスなのでした

 

 

ネタバレしたくない人はこちらからお先にどうぞ

 

 

200円

文庫<<日本文学>> 裏切りの条件 / 門田泰明

 

 

 

裏切りの条件の感想でもあり レビューでもあり

 

この本の良かったところ

 

私がこの本を読んでいて

最高に面白かった部分で言いますと

 

家庭がどんどん崩壊していくシーンでしょうか

 

愛人スキャンダルの

濡れ衣を着せられたわけですからね。

 

幸せだった家庭も

当たり前のように崩壊していくわけです。

 

主人公としては、

やってもいない愛人スキャンダルという

最高の屈辱を与えられたわけですから

どうにか社長に一矢報いたいのですが。

 

その愛人スキャンダルによって

全ての信頼を失いましたからね

 

崩壊していく家庭にも

対処しなければいけないわけです。

 

会社での物語が進めば、

次は家庭内での修羅場が始まり

 

家庭内での修羅場が終われば、

次は会社内の物語が始まっていく

 

「会社との戦い」と「家庭との戦い」

この二つの物語を交互に楽しめたのは良かったです。

 

 

家庭内の物語に移りますと、

本当に凄いです。

 

そのあまりの恐怖に、

「普通の家庭で良かった」と心から思えますからね。

 

「強烈な小説を読んで安心感を得る」というのが

好きな方には、

今作を最高にお勧めしたいです。

 

 

裏切られた社長に対して、

主人公が鬼になっていくのと同時に

 

裏切られた主人公に対して、

奥さんが鬼になっていく

 

そんな

二つの強烈すぎる物語を楽しんでほしいなと思います

 

 

 

あの場面はどう思った?

 

ここからは内容に深く関わっていきますので、

今作を最後までを読み終わった方に向けて書いていきたいと思います。

 

 

今作を語る中で

絶対に書かなければいけないのは、

あの結末ですよね。

 

私としては、

あまり納得のいく結末ではありませんでした。

 

読み終わった後、気分爽快( `―´)ノ

 

なんて物語の、真逆の結末ですからね。

 

読み終わった後の

なんとも言えないもやもや感は、

数ある小説の中でもトップクラスだったのではないでしょうか。

 

 

超優秀な主人公ですからね。

 

あの勢いのまま

物語を終えてほしかったなと、正直思いました。

 

ただ、

この終わり方だったからこそ、

「裏切るのは止めよう」と逆になったのかもしれません。

 

この小説を読んでいた層で言えば、

会社を良くしたいと思う、

バリバリのサラリーマンが多かったと思います。

 

任侠映画を見た後は、自分が強くなった気になる」という

あるあるの様に

 

この小説を読んでいるだけで、

「自分も何かを成し遂げたい」と

自然とやる気が出てきますからね。

 

仮に、この物語の結末が

大成功で終わっていたとしたら、

人生を踏み外す人が大量に出てきたかもしれません。

 

そんな意味では、

あの終わり方が正解だったのかなとも思います。

 

なのですが、

読めば読むほど主人公を好きになっていきますからね。

 

この小説が大好きな人ほど

 

この小説にどっぷりハマっている人ほど

 

あの結末にはダメージを食らったのではないでしょうか。

 

ハッピーエンドよりも、

バットエンドで終わった方が、

物語のリアルさは出てくると思います。

 

でも、

今作の場合は、ハッピーエンドで終わってほしかったなと、

今でも思うのでした。

 

 

あの結末はあまり好きではないが

 

あの後どうなったのかな?を予想するのは楽しい

 

そんな結末に最高に心を揺さぶられました

 

 

 

 

裏切りの条件のまとめ

 

今のところ、

門田泰明さんの小説は4冊読んでいますので、

そちらの感想も追加していきたいと思っています。

 

門田泰明さんの入門編としては、

今作の裏切りの条件はかなり読みやすいと思いますので。

 

まだ門田泰明作品を読んだことがないという方は、

今作をお勧めします(/・ω・)/

 

 

こちらから購入できます

 

 

200円

文庫<<日本文学>> 裏切りの条件 / 門田泰明

 

 

 

その他の関連商品