釣りキチ三平 竿燃やす

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10代の頃に読んだときは 不気味な小説だったが 今読むとかなり好き  ワードナの逆襲・手塚一郎

10代の頃に読んだときは 不気味な小説だったが 今読むとかなり好き

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[ウィザードリィ4を題材にした 心が震える 超強烈な冒険小説]

[ワードナの逆襲  手塚一郎  JICC出版]

 

1990年発売  

ジャンル  冒険小説 ゲーム系

 

 

最近は色々な本の感想を書いています

 

 

retogenofu.hatenablog.com

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過去の記事も読んでもらえると嬉しいです

 

 

今回感想を書きたいなと思ったのが

ワードナの逆襲」という手塚一郎さんの冒険小説です。

 


ウィザードリィ #4 オープニング

この作品は、

最近購入した作品ではなく、

私が10代の頃に買った小説だったのですが。

 

最近本棚の奥から発見しまして、

久しぶりに読んでみることにしました。

 

初めて読んだ頃の印象で言いますと、

かなり不気味な小説で、

読んだ後に元気がなくなったことを覚えているのですが。

 

今回久しぶりに読んでみると、

当時とは違った印象も持つことができましたので、

そこら辺も書いていきたいなと思います。

 

 

どんな内容になっていて

 

どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので

 

購入する時の参考にしてみてください

 

 

そんな今回の

怪奇とパロディ満載だったゲームの 怪奇だけに特化した超強烈な作品

ワードナの逆襲の感想です( `―´)ノ

 

 

 

 

ワードナの逆襲とはどんな小説?

 

このワードナの逆襲ですが

1990年にJICC出版から発売された

手塚一郎さんの冒険小説でした

 

ウィザードリィ4を題材にした、

ゲーム系の冒険小説になっていまして。

 

ウィザードリィ4を知らなくても楽しめるし、

ウィザードリィ4を知っていればより一層楽しめる、

そんな作品になっていました。

 

 

そんな作品の始まりは

 

大魔導士ワードナが倒されて100年後の世界

 

城塞都市に到着した、

冒険者6人組は迷宮をパトロールする仕事を請け負った

 

地下十階を巡回して、

その様子を報告するだけの簡単な仕事だ

 

そんな任務中

冒険者の一人が空の棺を発見する

 

「これは棺なのか?」

 

「棺だとしたら、ここに入っていた人物はどこに行ったのか?」

 

ここから、

大魔導士ワードナの、

世界を破滅へと導く地獄の日々が始まっていく……。

 

こんな強烈な始まりになっていました。

 

 

ゲーム版は、

怪奇とパロディ満載の作品だったが

 

小説版は、

怪奇だけに特化した強烈な作品だった

 

私が読んだウィザードリィ関連の小説の中では

最もグロテスクな作品だと思う

 

強烈の上を行く、超強烈な冒険小説なのでした

 

 

ネタバレしたくない人はこちらからお先にどうぞ

 

 

 

 

ワードナの逆襲の感想でもあり レビューでもあり

 

この本の良かったところ

 

今作の面白かったところで言いますと、

「ウィザードリ4の敵側の目線で進んでいくのが面白い」でしょうか。

 

ゲーム版のウィザードリィ4は

ウィザードリィ1のラスボスである

「大魔導士ワードナ」が主人公の作品なのですが

 

今作は、

ワードナの目線で物語が進んでいくのではなく

 

敵側の冒険者目線で進んでいくというのが、

今作の最高に面白い部分でした。

 

ナイトウォーカーとか

 

ベルガリオンとか

 

ホークウィンドとか

 

ゲームの敵として出てくる冒険者の目線で

ウィザードリィ4の物語を楽しむことができまして

 

そこら辺が、

今作ならではのセールスポイントになっていました。

 

 

本来のウィザードリィの小説ならば、

一つの冒険者パーティーを主人公にして

物語が進んでいくと思うのですが。

 

今作の場合は、

その冒険者がどうして冒険者を目指したのか?というのを

そのエピソードごとに楽しむことができまして。

 

長編小説ではあるものの、

短編小説としても楽しめるというのは最高だったと思います。

 

ドラクエで言う所の

 

どうしてこのスライムが

勇者討伐に名乗りを上げたのか?みたいなのを

一つの物語として読んでいけるわけですからね。

 

ウィザードリィ4を知っている人ほど

感情移入して読めたのかもしれません。

 

 

ナイトウォーカーの物語や

 

ベルガリオンの物語や

 

ホークウィンドの物語を楽しむことができる

 

ウィザードリィ4が大好きな人のための、

最高の冒険小説なのでした。

 

 

 

 

もうちょっとだけ踏み込んだ感想

 

ここからは内容に深く関わっていきますので、

本を読み終わった後に読んでもらえると嬉しいです

 

 

この本を初めて読んだ頃で言いますと、

10代の頃だったと思います。

 

当時ウィザードリィにドはまりした私は、

ウィザードリィと名の付くものは片っ端から買っていた時期でした。

 

ただ、今の様に

ネット通販が当たり前の時期ではありませんので

 

基本的には

中古ショップやブックオフウィザードリィ関連の商品を漁る毎日でした。

 

その頃に偶然購入したのが今作でした。

 

そして、

その当時この本を読んだ印象で言うと、

「とんでもなくグロテスクな小説」という印象でした。

 

 

ウィザードリィというゲーム自体が、

かなり暗めな作品が多いので、

どうしてもグロテスクな小説になるのはしょうがないとは思うのですが。

 

今まで読んできたウィザードリィ関連の小説で言いますと、

それほどグロテスクな小説というものはなく、

結構安心して読んでいたと思います。

 

そんな無防備な状態で、

この小説を読んでしまうとどうなるのか?

 

 

それはそれはもう、

とてつもない大ダメージを食らってしまった訳です。

 

なので、

今の今まで、本棚の奥深くにしまい込んでいたのかもしれません。

 

 

それから結構な時間が経ちまして、

改めて今回この作品を読んでみました。

 

 

いや~凄い

 

 

今読んでも、めちゃくちゃ強烈でしたね。

 

怖い小説やグロテスクな小説を沢山読んできたつもりでしたが、

まあ凄かったです。

 

 

その冒険者がどのような経緯で、冒険者になったのか?を、

濃厚に描いて

 

読んでいる人に、ちゃんと感情移入させてから

 

その冒険者を抹殺する

 

まあ残酷でした。

 

それ系に免疫がない人が読んだら、

まず間違いなく途中でギブアップする、超強烈な小説でしたからね。

 

当時の私が読んではいけなかったなと、

今になって反省するレベルでした。

 

 

なのですが、

今読んでみることで、新たな発見をすることもできました。

 

はっきり言えば、

めちゃくちゃグロテスクです

 

めちゃくちゃ残酷です。

 

なのですが、

そのグロテスクな世界の中にも、

「なんとも言えない美しさ」みたいなものも感じることができまして。

 

これこそが、

本当のウィザードリィの小説なのかもしれないなと、

今になって感動してしまいました。

 

この本が発売された1990年で言いますと、

ウィザードリィ2がファミコンで発売されるかも見たいな時期でしたので

 

ウィザードリィ自体が、

まだまだ大人向けのゲームでした。

 

だからこそ、

これくらい強烈に描けたのかなと思っています。

 

これが、

ウィザードリィ123、ウィザードリィ外伝が

発売されている頃だったとしたら

かなりの小学生も遊んでいる時期だったでしょうからね。

 

「あ!まだ発売されていないウィザードリィの小説だ!!」なんて感じで、

沢山の小学生が読んで

 

「………ギャー( ;∀;)」なんて、

強烈なトラウマを植え付けられたと思いますからね。

 

発売された時期で言えば

絶妙なタイミングで生み出された、

奇跡の小説だったのかもしれません。

 

 

それ系の小説に耐性が無い方には、

ただの苦痛で終わるかもしれませんが。

 

それ系が大丈夫になって読んでみると、

かなり面白い作品でしたからね。

 

ただの不気味な小説で終わらないでよかったなと、

今回読み直して改めて思うのでした。

 

 

 

 

ワードナの逆襲のまとめ

 

この小説も、

昔は結構安かったんですけどね。

(7年ほど前は500円とかで買えました)

 

ここ数年のウィザードリィ人気で

結構なプレミア小説になってしまいましたからね。

 

超プレミアな小説になる前に、

お早目の購入をお勧めします( `―´)ノ

 

 

 

こちらから購入できます

 

 

 

 

 

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